沖縄発祥の武道、空手。
東京五輪でも正式種目として採用され、興味のある方も多いのではないでしょうか。
しかし、漠然としたイメージはあるけれど、実際道場ではどのようなことが行われているか、外からでは分からないこともあると思います。
この記事を読めば、空手道場とはどういうところか、日々の稽古ではどのようなことが行われているかが分かります。
僕の実体験も交えて、紹介していきます。
この記事でわかること
- 空手の流派
- 空手道場ではどんな稽古が行われているか
- 空手を続ける仕組み、その意義
- 道場で仲間ができる
- では、どうやって参加するか
空手の二大流派
空手の流派は大きく"伝統空手"と"極真空手"に分かれます。
前者は寸止め、後者は直接打撃が主な特徴です。
伝統空手には四大流派があったり、極真空手も創始者である大山倍達総裁が亡くなった後分派しました。
もちろん、この他にも流派はありますが、僕は極真系の道場に通っていたので、それについて解説します。
空手道場ってどんな感じ?
まず稽古の流れですが、礼に始まり礼に終わり、その間に基礎体力作り、型、技の練習、組手を、その日その日違うプログラムで組み合わせて行われます。
指導員によって進め方は違いますが、飽きが来ないように考えられています。
ちなみに、フルコンタクトと言われる顔面以外直接打撃制の場合、実際に戦う組手では、手と脚にサポーターを付けて稽古します。
ミット打ちなどで技の練習をやったら、この組手で実践してみる感じです。
あと、型の練習が大好きな人もたまにいて、そういう人は組手よりこちらを極めることに注力していたりします。
上級者の型は見ていても美しいので、その気持ちも分かります。
今の時代はこの型に限らず動画で研究できたりするので、勉強熱心な人は自宅等でも研究しています。
上達が感じられる瞬間
昇級審査がたまにあって、入門時の白帯から色付き帯になり、その後どんどんランクアップしていきます。
これにより、空手を継続するモチベーションが保たれます。
昇級は簡単な筆記試験と、型の試験、組手の試験等で判定されます。
初段になったら黒帯ですが、一握りの人しか到達できない、長い道のりです。
1級や初段クラスになると、指導員になって教える側に回る人もいます。
実際にはそこに至るまでに、先輩として後輩の指導をしたりして、経験を積んでいたりします。
大きな大会以外でも、各道場主催の試合もあります。
他の道場と合同で開かれたりして、試合だと相手も本気で倒しにくるので、受ける打撃はいつも以上に痛いけど、いい経験になります。
仲間との交流
稽古の話に戻りますが、1コマ1時間かそれ以下の場合が多く、終了後は仲間との交流時間が持てたりします。
あまり長時間駄弁ったりはしないですが、一緒に汗を流した人達との交流は楽しかったりするので、すぐに帰らずコミュニケーションを取るといい感じです。
体力的に少し余裕があるときは、先輩に誘われて居残りの組手をやったりもします。
無理そうなら断ります 笑
そうやって稽古に出続けると、そのうち仲間として認めてもらえたと自分で思えたときは、嬉しかったです。
実際に参加してみる
道場へ通うにあたって、例えば大人が週3回稽古に出るのは体力的、スケジュール的に厳しい場合もあるかと思います。
可能であれば、まずは週1会員でスタートするのも一案です。
また、女性クラス、シニアクラス等、ニーズに合ったクラスがあれば、それに参加した方が稽古もスムーズに行きやすいです。
空手をやることによって、多くの人は今より強くなり、芯の通った人間へ一歩近づけることと思います。
自分の場合、筋トレから空手という流れで進みました。
道場によっては体験入門、見学等OKなので、まずは連絡を取って実際に近くの道場へ出向いてみるといいです。
最初は勇気がいるかもしれませんが、一歩踏み出せばあとは何とかなる場合が多いです。
おまけエピソード
空手を始めた年の夏の終わり、空手合宿に参加しました。
そのときはまだ白帯で、延々と初歩の型練習を、何度も何度も繰り返しやっていました。
僕は作曲を長い間やっているんですが、その合宿の夜に先生方へそれを伝えたところ、"太極おぼえ歌"を作ってこいと言われました。
"太極その1"というのは一番最初にやる型なんですが、せっかくだから作ろうかなと思い、暇を見つけて作っていました。
それからしばらく経った稽古の日に、先生から「"太極おぼえ歌"作ってますか?」とニヤニヤしながら聞かれたので「今、作ってますよ」と答えました。
そうすると「え、本当に作ってるんですか!?」と先生。
「先生が作れって言ったんじゃないですか!」と僕。
その後、先生に謝られました。
どうやら冗談で言っていたらしいんですが、その後完成した"太極おぼえ歌"を道場に持っていきました。
子供の先輩がちょっと歌ってました。
おしまい。