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資格取得 - 試練に耐えた証明

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大人になって学校の勉強から遠ざかると、逆に何かしら勉強したくなってくるという現象、結構ありますよね。
そこで候補に挙がってくるのが、この"資格取得"です。
資格取得のための勉強は、自分の中でいかにセオリーを構築できるかが勝負だと思います。
今回は、趣味としての資格取得をどう捉えるか、その具体例、また合格のためのコツなどをお伝えしていきます。


この記事でわかること

  • どんな資格から始めればいいか
  • 理系資格の適性について
  • 資格と実務の捉え方
  • 資格試験全般の勉強の仕方


どんな資格から挑戦するか

趣味の資格取得なら、まずは気軽に取り組めるものから始めて、ステップアップしていくのがお勧めです。
例えば、日商簿記やFP技能士をはじめとする"3級資格"はその分野の入門的な位置付けである場合が多く、学習時間は大体50時間程度必要になってきます。
僕はこれが本当かどうか、実際に時間を計って検証したことがあるんですが、確かに日商簿記3級を56時間勉強したら受かりました。
体感的にも、概ね正しいと思います。
ちなみに、学習時も自分には向いていないな……と思ってやっていましたが、少し適性がないくらいなら反復学習で何とかなる場合が多いのが、この3級レベルの資格の印象です。


理系資格の向き不向き

適性云々が問われるのは、むしろ理系資格です。
例えば、IT系の国家試験である基本情報技術者試験を例に挙げてみましょう。
必要な学習時間目安は大体200時間とされ、日商簿記2級や宅建士と同じくらいの難易度と言われています。
しかし、理系試験は向き不向きが激しく、受験者のバックボーンが文系か理系かということも問われてきます。

この基本情報技術者試験は、大きく4択の知識中心問題と応用問題に分かれています。
昔に比べると2023年4月からは試験時間が短くなったり、最近では合格率も上がっていたりしますが、それでも容易に取れる資格というわけではありません。
そして試験内容なのですが、高校数学の範囲も問われてきますので、理系有利の試験ということになります。
では文系の人は受からないのかというと、そうとも限りません。
高校数学の素養がないと解けない問題というのは少数なので、それを捨てても十分合格ラインはクリアできます。
その後のITに関する学習をしっかりしていれば、問題なく受かるというわけです。
むしろそれまでのバックボーンより、IT、特にプログラミングに向いているかどうかの方が重要です。
これは当然、資格取得後の実務でも問われてくると思います。
以下では、"資格と実務の関係"についてお伝えします。


資格と実務の関係 〜仕事で使わない資格に意味はない?〜

資格試験に関してよく話題に挙がるのが、「資格を取っても、使わないなら意味ないよね」という意見です。
確かに、仕事で実際に使う資格やその分野での実力を担保する資格では、その通りだと思います。
しかし、自分の高い学習意欲を満たすために趣味で試験を受けるのが、筋が悪いとは言い切れません。
何かを学ぶ楽しみを持つというのは人として根源的なものですし、"いずれ役に立つかもしれないから取っておく"という発想も、十分有効です。
ただ単に"知的好奇心を満たしたい"というのも、立派な資格取得の動機になり得ます。
そして、資格で得た知識や技能というのは、どこで役に立つか本人にも分からなかったりします。
仕事のヒントにつながることも往々にしてあるというのが、僕の印象です。


資格試験全般の学習法

では、具体的な資格学習の進め方です。

まずは興味のある資格の公式ページに行って、試験概要等をサラッと見てみましょう。
特に、試験日をチェックしておきます。
これは、あと何ヶ月くらいで準備勉強をするのかイメージするためです。

次に、その資格の学習書籍や教材で、どれがいいか調べます。
この場合、レビューの評価が概ね良くて、売れているものを選べば、大外れはないかと思います。
近くにその資格試験に受かった人がいれば、参考意見を聞いておくのもいいです。

資格を何種類か受けていると、"どういう手順で学習を積めば試験に受かるのか"ということが、体感的に分かってきます。
そういった意味でも、"試験慣れ"というのは"試験勉強慣れ"とも言えるかもしれません。
例えば、学習書籍は何周も廻して、分からない、解けない問題をあぶり出しつつ、集中的に潰していくということをやったりするのが分かるようになります。
言い換えれば、自分の弱点を集中的に無くしていくということです。

独学でやってみて、駄目ならスクールに通うという選択をできるのも、また適性の一つであると思います。
僕の場合は、独学でやってみて受かった試験もありますし、結果が出せず予備校に行って勉強して、受かった試験もありました。
最短で受かりたいから、最初から講座を利用したり、スクールに通うという選択肢も、もちろんあります。
学習法にも色々な選択肢と可能性があることを知っているだけでも、大分気が楽になるのではないでしょうか。

受験資格さえ満たしていれば、資格試験を受けるのも受けないのも、あなたの自由です。
興味がある資格があれば、まずは気軽に、小さく始めてみてはいかがでしょうか。


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