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DTM(作曲) - 冴え渡るは打ち込み屋の技

DTM画像

"DTM"という言葉、たまに聞く人もいると思います。
実はこれ、"デスク・トップ・ミュージック"という和製英語なんですが、古くは"打ち込み音楽"と言われていた楽曲制作スタイルです。
現代の作曲において、DTMはなくてはならない存在となっています。
ただ、相変わらずその敷居は高く、初心者お断りな雰囲気を醸し出しています。
そこで、四半世紀ほど打ち込み作曲をしてきた身として、これからDTM(作曲)を始めようか検討している人は知っておいた方がいいと思う情報を、ここではお伝えしていきたいと思います。
ちょっと難しい内容ですが、できるだけ分かりやすく、凝縮してお届けします。
DTMという未知の世界を、少し疑似体験してみて下さい!


この記事でわかること

  • DTMをやるならDAWが必要
  • DAWの種類
  • 実際に打ち込んでみる
  • 作曲に関するヒント
  • 楽曲クオリティアップのためのヒント


DTMにはDAWが必要な理由

まず"DAW"ですが、最近は"ダウ"と呼ばれていて、平たくいうと作曲ソフト(アプリケーション)です。
この作曲アプリ上で音を打ち込んでいきます。
最近ではスマホやタブレットでも似たような環境が出ているんですが、その機能をフル活用したいなら、パソコンのDAWを使うのが現実的な選択肢となります。
もちろん、興味を持つきっかけとして、スマホアプリ等で始めるのもありです。
そういうニッチな環境だからこそ、生まれる良作もあることと思います。
ただ、扱うデータが結構多いので、ある程度大きなディスプレイの方が視認性は上がるということもあります。
そして何より、培われてきた歴史が圧倒的に長いので、元々パソコンで使うために開発されてきたものという性質が、使い勝手にも影響を与えています。


DAWにはどんな種類があるの?

まず、DAWを選ぶ前に、DTMをやるならWindowsとMacのどちらかを選択する必要があります。
音楽だけやるならMacでいいと思いますが、例えばDTMのために組んだハイスペックマシンでゲームも遊びたい!という場合は、Windowsを選んだ方が幸せになれると思います。
パソコンは高い買い物なので、そこら辺もよく加味して選択するといいです。

さて、DAWですが、日本で一番人気はCubase(キューベース)、世界で一番人気はAbleten Live(エイブルトン・ライヴ)、それらに続いてLogic(ロジック)辺りが有名です。それぞれ、価格帯によってグレードが分かれていたりします。
CubaseとLiveはMac/Win両対応ですが、LogicはMac専用、ただし他とほぼ同じ機能を有するのに価格は大分抑えられており、MacユーザーならLogicは有力な選択肢となります。
Ableton Liveは少し特殊なDAWで、ループ中心に組み立てていくのが得意で、ダンスミュージックやクラブサウンドというような方向性で行きたいなら、選択肢となります。
CubaseやLogicと言ったいわゆる普通のDAWは、オールマイティで全ジャンルに対応できます。

DAWは何を選ぶかですが、近くに質問できる人がいるなら、その人の使用環境を参考にするのもいいでしょう。
有名どころを選んでおけば、そのことが理由で大失敗はしないと思います。


実際に打ち込んでみる

DAWをインストールしたら、ピアノロール画面というのでマウス入力して、打ち込んでみましょう。
実際入力した音が再生されれば、最初のステップクリアです!
実はここ、大抵の人がつまずくポイントで、音が鳴らなかったりするのです。
理由は音色を選択していなかったり、デバイスの設定が不十分だったり……解説動画やウェブサイトを参考にしたりして、頑張ってみて下さい。
入力した音が鳴って保存もできる、それから曲のバウンス(書き出し)もできれば、あとは打ち込んでいくだけです。


作曲上達のヒント

古くはヒット曲を耳コピしたりして腕を鍛えるというルートがあったんですが、今は良質なハウツー動画がYouTube等に上がっているので、どんどん真似して吸収していくというのが、現代の作曲上達スタイルだと思います。
ある程度打ち込み作業に慣れてきたら、簡単な循環コードを教えてくれる動画の通り実際に打ち込んでみたり、とにかく上級者の真似をしてみるのが近道となります。
周りに信頼できる人がいれば、作ってみた曲に対する意見を聞くのもいいでしょう。
必要に応じて、Twitter等のSNSも活用できます。

耳コピは今の時代も昔と変わらず有効な上達手段ですが、僕は正直完コピは面倒臭かったので、いいところ取りの"部分耳コピ"で上級者の技を学んだりしていました。
ただし他人様の曲を利用する場合、使用時には著作権に十分気をつけてというのは、言うまでもありません。


楽曲のクオリティを上げたい!

「何となくいい曲は作れるようになってきたけど、DAWに最初からついてきたソフトウェア音源では不満が出てきた」という場合には、ソフトウェア音源の買い足しを検討する段階に入ります。
楽器や楽器群ごとにどんどん買い足していくと相当な額になってしまうので厳選すべきですが、その楽器にそれほど造詣が深くない場合も多いかと思います。
自分で音がいいと思った音源、かつ各楽器音源で人気ランキング上位のものが第一候補になると、個人的には思います。
あと、動作が軽い音源か分かるとベターです。
結局よく使い続けるのは、軽くて使い勝手のいい音源になります。

加えて、良質なエフェクト・プラグイン、マスタリング・プラグインを導入するだけで、一気に"プロの音"に近づける場合があります。
ここら辺の情報収集も、ネットを活用してみて下さい。

DTM関連のソフトはセール期間に買うのが基本ですが、軒並み安くなるので有名なのは"ブラックフライデー"期間です。
よって、DTMerは年末近くになるとソワソワします 笑

ここまで読んで下さった方、DTM(作曲)に関する基礎知識は、もう十分です。
あなたにとって、DTMはもう未知のものではありません。
あとはネットで追加情報を得つつ、はじめの一歩を踏み出すかどうか、検討してみて下さい!


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