「絵が描けるようになりたい!」そう思ったことがある方は、多いと思います。
"神絵師"と呼ばれる人のイラストを見て、自分にもこんな絵が描けたらな……と夢見たこと、僕なら若い頃から何度もありました。
でも、いざ始めてみると、とても他人に見せられたものではない絵を描いている自分がいたというのが、現実でした。
イラスト歴かれこれ10年の僕の実体験も踏まえて、今回は趣味としてのイラストの始め方をご紹介します。
まずはこの記事を読んで、気軽にイラストを始めてみませんか。
この記事でわかること
- イラストの準備
- イラスト模写練習のススメ
- 実写からの描き起こし
- オリジナル作品に挑戦する
- アナログからデジタルへ
まずはイラストの準備から
イラストを始めるにあたって、とりあえず用意しなければならないのは、紙と鉛筆、それから消しゴム等です。
普通の筆記用具があれば気軽に始められますが、多少なりとも道具に拘りたい方のために、僕のお勧めを挙げておきます。
まず、紙はA4のコピー用紙500枚セット。
これは適当に売れているものでいいです。
鉛筆は三菱鉛筆のハイユニ2B。
描き心地が滑らかで、上質です。
消しゴムはエアイン。
よく消えて使いやすいです。
加えて、イラストを描いた紙は取っておいた方がいいため、保管のためのファイルなり箱なりがあるといいです。
当然、机も必要です。
他にあると便利なのは、お手本の書籍を開いた状態で立てられるブックスタンドです。
机のスペースの都合上、あった方がいいです。
道具が揃ったら、次項目の模写から始めてみましょう!
イラスト模写練習から気軽に始めてみる
いきなり想像で描けというのは、普通無理です。
というか、今後絵が上手くなっても、基本的には何かしらの資料を参照しながら描いていくことになります。
ここでは漫画絵、アニメ絵系の練習について触れます。
まずスタートとして、アニメの原画集なり、プロの線画イラストなりが模写しやすいです。
自分が好きで、なおかつ上手い絵を参考に、模写していきましょう。
模写が完成したら日付と反省点をメモして、次に進みます。
そして次の練習日にそれを見返して復習したりしつつ、模写を地道に続けていくと、段々上手くなってくるものです。
この模写練習が、イラスト上達の核となります。
少しマンネリしてきたら、以下の"実写からの描き起こし"へ進みます。
実写からの描き起こし
デッサン用の写真集等を用意し、リアルな人間からイラストに描き起こしていきます。
いずれ資料からの描き起こしが必要になったときに、役立ちます。
少し難しいのですが、まずはモデルさんの体のアウトラインから取るのがお勧めです。
オリジナル作品に挑戦!
イラスト模写、実写からの描き起こしで練習を積んだら、機を見てオリジナル作品に挑戦してみましょう。
無理に頭の中で完結させようとせず、何かしら資料を見ながら、参考にしながら描いていきます。
模写、実写から描き起こし、オリジナル、以上3つを廻していくことで、イラストの腕は上がっていきます。
ここら辺の方法論を詳しく知りたい方は、"DVDビデオ付き! アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術"(別名、"最速本")という書籍がお勧めです。
この著者のYoutube動画なんかも参考になります。
アナログからデジタルへ
紙と鉛筆のアナログ環境から、色をつけたり今風のCGを描きたいなと思ったときが、デジタル環境への移行期です。
パソコンとタブレットなり、iPadProなりを導入して、クリップスタジオ等のお絵描きソフトを用いて描いていくことになります。
デジタル環境ではまず線画を描けるようになって、色塗りはネット情報を真似してアニメ塗りから始めてみましょう。
そこから、色塗りの書籍なりネット情報なりを参考にして、塗りの熟練度を上げていきます。
その頃には、他人に見せても恥ずかしくないイラストが描けるようになっているかもしれません。
自分が描いた作品をpixivやTwitterなどのネット上にUPして、同好の士と交流したりするも良しです。
もちろん、初期の段階からネットに上げて上達を他人に見てもらうというのも、人によっては効果的になります。
おまけエピソード
イラストを始める理由は人それぞれかと思いますが、僕の場合、ノベルゲームを自作する際にキャラ絵が必要だったからです。
昨今ではお絵描きAIの技術も発達してきましたが、やはり自分のゲームのキャラは自分で描きたいという心情はあります。
本当に下手な、人並み以下からのスタートでした。
数年のイラスト練習の後、ノベルゲームの1作目は完成したんですが、2作目もイラストの練習を積んでからまた作ろうということになりました。
それからまた数年経ちましたが、もうすぐ完成というところまで来ています。
僕がイラスト練習を始めたのは30代半ばで、現在それから10年ほど経ちましたが、イラストの練習は幾つになって始めてもいいと思うんですよ。
激しいスポーツとかではないので、比較的体力を必要としませんし。
そういうわけで、イラストは一生続けられるかもしれない趣味だと思って取り組んでいます。
自分が更に歳を重ねても、若い先生の新しい絵柄とかを貪欲に吸収していけたらいいなとも思っています。
イラストは、長く続けられそうな趣味であり、生産的なところも気に入っています。
あなたも紙と鉛筆で、気軽に始めてみませんか。